聖母巡礼の旅が終わる時
ゆうぎおうカードかよwwww
ババアって何なのだろう。わたしは最近よく考える。前回の記事にも同じことを書いたけど、
2chのオカルト板に、『人間の起源は、知的生命体が地球にやってきて、当時この星の中で一番進んでた動物(猿)に、自分たちのDNAを掛け合わせて人間を誕生させたのが最初』と書かれてあった。
動物としての自分をブロックした、いい子ちゃんの母に育てられた私は、当然のようにいい子ちゃんを引き継いですくすくと育った。自分の荒々しい部分、動物的な部分を否定して、のっぺりした平面的な優等生をやり、先生受けだけは抜群にいい、おとなしい妖精のような子供に育った。でも、どんどん無意識に憎しみが溜まっていって、成人する頃には二面性の激しい、生きづらくて仕方のない人間になっていた。
高校生のとき、遊園地でバイトしてて、そこの食堂に、女子プロレスラーのような、超強そうな体格の、野生みのあるババアが働いていた。カウンターに近よると、「ハイ、ねえちゃん、注文は〜?」とデスボイスで聞かれる。反射的に、(ひっ…取って食われる…)と思った。彼女がふぅ〜〜っと息を吹きかけると、私は飛ばされるんじゃないかと思った。
失礼な言い方なのかもしれないけど、私はこのようなワイルドな動物感のつよいババアのことを、メスゴリラ感と呼称する。そうとしか言えない。この、全身から溢れ出ている、エネルギーのようなもの。。
私は
「行動する」も、「感じる」も、「コミュニケーション」も、「愛する」も、本当はみんな、
成人した私は無意識に、聖母巡礼の旅をはじめた。
スピリチュアルなことが好きだったから、
生きるのが辛いとかそんな相談内容より何よりも、私は「
めちゃくちゃ優しくて、聖母で、
女性なのに角刈りの、
「バイト先で、私を嫌ってくる人に超腹がたつんです!!」
思えば私は、幼児性をむき出しにしていたと思う。それはつらいね〜、かわいそうね〜と言ってよしよしされたかった。
「ハ?どうして?」そんなことで腹がたつ意味がわからない、ほっときゃいいじゃん、というような顔。
「どうしてって …相手が私を認めてくれないから?」
角刈りの大島さんは、ほんとうに下らないね、という風に鼻で笑ってから、「早くそのぬるま湯のお風呂から上がれたらいいね」と言った。達観したような、突き放すような、慈愛に満ちたような目だった。
最近では、LiLiCo似の、
でもこの時、この人はボランティアで、善意で、わざわざ私のために時間を裂いてくれて、DQNだけどいい人だなぁと思った。
この人のおかげで私は、自分が、「タダで、
ずっと、『白い割烹着をきた、太ったババアに抱きしめられたい』という謎の願望があった。そういう怪しい店とかないかと本気で思っていた。わたしは、動物的な母の愛がほしかった。「お母さんはあなたが何よりも大切」だとかそういう、自己犠牲と見返りに塗れた言葉なんかよりもずっと。
わたしが求めていた母親は、この世界のどこにも存在しない。もしおカーチャンがほしいのであれば、自分がなるしかない。
わたしは、実母を諦めて、しっかり母に、っていうかババアになろうと覚悟を決めたのだった。